老人ホームに夫婦で入りたいときの注意点

老人ホームについて  | 

定年や老後の介護問題などをきっかけに、夫婦二人での老人ホーム入居を考える方が増えています。

ただ、
「夫婦で一緒に入居できる老人ホームはあるのだろうか」
「夫婦で入居する場合の費用はどのくらいなのだろう」

といった不安の声を耳にします。

夫婦での入居は、一人で入居する時とはまた異なる視点での準備や対策が必要です。

そこでこの記事では、夫婦での老人ホーム入居を検討している方々に向けて、注意点や心得を詳細に解説します。

夫婦での老人ホーム選びのポイント

夫婦二人での老人ホーム入居を考える際、どのような点に気をつければいいのでしょうか。ここでは、特に重要なポイントを5つに分けてご紹介します。

ポイント1 夫婦の健康状態

夫婦二人の健康状態や介護の必要性をしっかりと確認しましょう。
特に持病を抱えている場合や手厚い介護が必要な場合は、医療体制や介護サービスが充実した施設を選ぶことが重要です。また、夫婦で健康状態が異なる場合は、一人ひとりの要介護度に対応できる老人ホームを選ぶこともポイントになります。

ポイント2 ライフスタイル

イメージするライフスタイルや趣味を楽しめる生活が送れるかどうかも重要なポイントです。
例えば、散歩を日課としているなら、見学や体験入居の際に実際に散歩をしてみて、周囲の環境や安全性を確認します。また趣味が読書なら図書室の充実度、サークル活動を楽しみたい方は、施設のサークル活動の様子を事前にチェックしましょう。

ポイント3 希望するサービスの提供

老人ホームは、規模や運営方針などにより、施設ごとにさまざまなサービスが提供されています。食事やレクリエーション、ヘルスケアなど、自分たちが何を重視するのかをはっきりさせておき、希望するサービスが提供されているかを確認しましょう。

ポイント4 予算

老人ホームの入居には高額な費用が発生します。夫婦二人となるとなおさら費用がかさみます。
老人ホームの費用は大きく分けて、入居時一時金、入居費や食費などの月額費用、その他のオプションサービスにかかる追加費用があります。そして、介護保険サービスの費用も見込まなければなりません。
一つひとつの費用について、夫婦の家計状況と照らし合わせて施設選びをすることが大切です。

ポイント5 夫婦で同室入居ができる施設

老人ホームによっては一人用の個室のみしかなく、夫婦で同じ部屋に入居できないところもあります。同じ部屋で過ごしたいのであれば、夫婦同室が可能な施設を探しましょう。

ここで挙げた5つのポイントを踏まえて、夫婦それぞれのニーズに合った老人ホームを選ぶことが、快適な入居生活を送るための第一歩となります。

入居後の生活設計とコミュニケーション

老人ホームに入居した後、新たな環境での生活設計やコミュニケーションの取り方が夫婦の生活の質(QOL)を大きく左右します。ここでは、快適で楽しい生活を送るための具体的なアドバイスを5つご紹介します。

・夫婦の時間と自分の時間のバランス

同じ老人ホームで一緒に生活する場合でも、夫婦一人ひとりが自分の時間を持つことは大切です。趣味や外出、それぞれの健康管理など、自分自身のための時間を設けることで、生活の質を向上させることができます。

・夫婦間のコミュニケーション

一緒に暮らすパートナーとのコミュニケーションが楽しいかどうかで、老人ホームでの生活はもっと質が高いものになります。毎日の体調や気持ち、考えを話しあって近い距離を保てるよう、積極的に会話を持つことが大切です。

・入居者とのコミュニケーション

老人ホームでは、食堂をはじめ施設主催のアクティビティやイベントもあるので、他の入居者と交流する機会がたくさんあります。程よい距離感をキープしながら、さまざまな人と交流を持ち、友達作りをすることも、夫婦で元気に暮らすコツです。

・スタッフとのコミュニケーション

健康状態や生活の困りごとなど、些細なことでも老人ホームのスタッフに相談したり、必要に応じてサポートを受けられるようにしましょう。

・生活リズムを守る

新たな生活環境でも、自宅で暮らしていたときと同じ生活リズムを整えることは健康維持に大切です。規則正しい食事時間、適度な運動、十分な睡眠など、生活習慣を見直しましょう。

以上のことを意識して、新しい生活環境でも快適な夫婦生活を築いていきましょう。

まとめ

老人ホームでの夫婦生活は、人生の後半に向けた新たなステージのスタートです。ただ、夫婦での入居を受け入れているところ、二人の希望に合ったサービスや設備が整っているところなど、老人ホームによって入居条件や生活環境はさまざまです。

そのため、自分たちの希望に合った老人ホームを夫婦でしっかり話し合いながら選びましょう。そして、生活スタイルや予算などに注意しながら、入居後、快適に過ごすための計画を立てることが大切です。

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