有料老人ホームに入居後の買い物について
詳しく解説します

老人ホームについて  | 

「有料老人ホームに入居すると、外へ自由に買い物に行けないの?」

入居後の買い物事情を知りたくないですか?
有料老人ホームの買い物事情について事前に確認しておかないと、入居後に後悔することになるかもしれません。

この記事では、有料老人ホームに入居後の買い物方法と注意点を解説します。
最後まで読むと、有料老人ホームを買い物視点から検討する際の指標になるでしょう。

結論から言いますと。
しっかり確認すれば、有料老人ホームに入居後も買い物を楽しむことができます!

有料老人ホームに入居後も買い物はできる

有料老人ホームのことがよく分からず、「入居すると買い物ができない」と思っているご家族もいるでしょう。

ですが実際は、有料老人ホームには「これまで通りの生活ができるよう支援する」という考え方が基本にあります。国も有料老人ホームに対して自立支援を促しているのです。

なので、買い物に関してそれほど制約はないと言えるでしょう。

有料老人ホームの中には施設内に売店を構えている場合もあるので、気になる方は問い合わせてみましょう。

有料老人ホーム周辺の店で買い物をする場合でも、基本的にご家族の許可があれば一人で可能です。
ただし、認知症の有無や体の状態にもよるため、各施設と安全面についての相談は必要となります。

買い物をする場合の注意点を解説

「親にはこれまで通りの買い物を楽しんでもらいけど、一人だと何かと心配」

上記のように感じているご家族もいらっしゃると思います。 ここでは、誰が同行するのか?という部分に焦点を当てて解説します。

家族同行

一番確実なのがご家族が同行するパターンです。
基本的にご家族同行なら、買い物をするための外出を断られることはないでしょう。

入居者もご家族と買い物に行くことを喜ばれる方は多いです。
気分転換にもなるためオススメできます。

職員同行

有料の場合がほとんどですが、買い物同行を職員に頼める有料老人ホームもあります。

ただし、急だと対応が難しいため

・日数に余裕を持って伝える
・毎月◯日の◯時に◯◯へ一緒に買い物同行をして下さい

などと、有料老人ホームの職員に伝えておくことが必要です。

施設によっては「職員の人員的に対応できない」と断られることもあるので、事前に確認して心得ておきましょう。

介護タクシー同行

施設の職員同行が難しければ、有料ですが民間の介護タクシー同行という手段もあります。

大概の施設は、通院などで頻繁に利用している近所の介護タクシーがあるため、オススメの介護タクシーを有料老人ホーム職員に確認してみると良いでしょう。

移動販売を利用している有料老人ホームもある

売店を備えている有料老人ホームは少ないため、定期的に外部の移動販売を利用しているところもあります。

移動販売の目的は単純に必要な物を購入するだけではなく、

・入居者同士のコミュニケーションの場
・ちょっとした非日常体験による気分のリフレッシュ

などを目的としていることが多いです。

移動販売のバリエーション

生活に必要な様々な物を販売する場合と、一つの商品に特化した移動販売があるため、それぞれ解説します。

食料・衣類・日用品などの生活必需品の販売

・パン
・おむすび・弁当
・飲料
・嗜好品
・缶詰
・雑誌
・洗剤

などの、コンビニ・スーパーにあるような商品を購入できます。
軽ワゴンの荷台を広げて販売する場合や、施設の一部屋に商品を広げて販売することもあります。

一つの商品に特化した販売

街中でも見かける移動販売車のように、一つの商品に特化して販売することもあります。

・かき氷
・クレープ
・フランクフルト
・綿あめ

など、縁日の出店で見かけるような物を販売しています。 非日常を体験できますね。

買い物は自立と意欲を促す

自分の意思で買い物をするということは、「自立して生活する感覚」の維持に、とても役立ちます。

有料老人ホームで生活していると、例えば食事は職員が用意してくれます。
満たされているようですが、物足りなさを感じている人が多いのも事実です。

だからこそ、自分でお金を準備して、欲しい物を自らの意思で購入するということは、充足感・充実感を感じやすいと言えるでしょう。
買い物は、生き生きとした毎日を送るには必要な要素といえます。

入居者に人気の買い物ベスト3

突然ですが、ここで実際に「入居者がよく購入している」と筆者が感じるものを紹介します。
データを取ったわけではありませんのでご参考程度に見て下さい。

人気のお菓子ベスト3

やはり、買い物の中で一番購入されているのはお菓子ですね。

3位 アイス・プリン・ゼリー・ヨーグルトなどの食べやすい物
高齢になると、噛む力や飲み込む力が弱くなるため、特に柔らかい物を好む方が多くなってきます。

2位 マドレーヌ・フィナンシェ・ドーナツなどの洋菓子
洋菓子も人気で、昔から馴染みのある商品を購入される方が多いです。

1位 団子・まんじゅう・せんべいなどの和菓子
思考を凝らした物よりも、オーソドックスで馴染みのある和菓子を好む方が多いです。

人気の飲み物ベスト3

お菓子と並行してよく購入されるものが飲料です。
どんな物がよく飲まれるのか紹介します。

3位 お茶
一口にお茶といっても、ほうじ茶・緑茶・玄米茶・麦茶・ウーロン茶・紅茶などたくさんの種類があります。
中でも緑茶とほうじ茶は人気で、500mlペットボトルで購入される方が多いです。

2位 野菜・果物・乳製品飲料
200ml程度のパックに入ったジュースが人気です。
ちょっと喉が渇いた時などに、飲みきりサイズなのが人気の理由でしょう。

1位 炭酸飲料
意外に感じるかもしれませんが、炭酸飲料を買われる方は多いです。
特に男性に買われ、サイダーやコーラなどは人気があります。

まとめ

ここまで、有料老人ホームに入居してからの買い物事情について解説しました。

・有料老人ホームに入居後も買い物はできるが施設のルールを確認すること
・有料老人ホームに自前の売店があると、買い物しやすい
・移動販売を積極的に利用している有料老人ホームも検討する
・買い物は自立した生活を促してくれる

「買い物をする」ということをどのように考えているかは、有料老人ホームによって異なるため、検討する際に確認しましょう。

もし有料老人ホーム内に売店があれば、事故のリスクが少ないためご家族も安心できます。
ただ、売店が設置してある有料老人ホームは少数派です。売店が無い時は、移動販売を採用しているかどうかを一つの基準にすると良いでしょう。

買い物をするという行為は、自立した生活を送るためには大切です。
楽しみの一つであり、有料老人ホームで生き生きとした生活をするきっかけにもなり得ます。

この記事が有料老人ホーム選びの一助となれば幸いです。

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