高齢者の脳機能低下を防ぐための
脳活おすすめ13選を解説!

美と健康  | 

近年、高齢者による交通事故がニュース等で頻繁に報道されています。それにより、免許返納をする高齢者も少なくないようです。高齢者が事故を起こす原因として身体機能の低下が挙げられますが、同時に考えられることが脳機能の低下です。また、脳機能低下で引き起こす問題は交通事故だけではありません。日頃のもの忘れから認知症の不安など、心配の種は尽きませんよね。この記事では、そんなシニアの方におすすめしたい脳活13選を解説しています。

高齢者の脳

近年、頻繁に起こっている高齢者の交通事故の原因を見てみると、「認知症のおそれがある」「認知機能低下のおそれがある」が半数を占めていると言われています。高齢者の脳にはいったい何が起こっているのでしょう。

脳の萎縮

脳は加齢により少しずつシワが深く大きくなります。それは、徐々に脳が小さく萎縮しているからです。

出典:健康長寿ネット 脳の形態の変化

上の画像を見るとわかるように、25才の脳は比較的パンパンに詰まっていますが、78才の脳は隙間が見えるほど小さくなっていますよね。この萎縮こそが認知機能の低下、認知症を引き起こす原因です。
しかし、脳が萎縮したからと誰でも脳機能が低下してしまうのかというと、そうではなく脳の萎縮が病的に起こった場合に発症するものだと考えられています。加齢による脳の萎縮を防ぐことは難しいようですが、脳に知的刺激を与え続ければ認知機能の低下や認知症を予防することは可能だとされています。
そこでおすすめしたいのが脳機能を活発にする脳活です!

高齢者のための脳活13選!

加齢による認知機能低下を防ぐためには脳に知的刺激を与えると良いということです。知的刺激とは脳をトレーニングすること、脳を活発に動かすことではありませんか?
ここでは、そんな脳活の方法をご解説、まずは一人でもできる脳活です。

脳活その1.ルービックキューブ

ルービックキューブはもう老若男女問わず好まれる脳トレパズルの代表ですよね。ルービックキューブで考えながら指を動かすこと、視線で何かを追いかけながら思考することは脳の機能に有用だと考えられています。小型サイズで持ち運びできるので通院の際の待ち時間、電車やバスに乗っているときも暇つぶしができるのも嬉しいですね。

脳活その2.知恵の輪

知恵の輪と言えば、小さなお子さんからご高齢の方まで脳を鍛える脳活グッズの定番。第二の脳と言われている手指を動かしながら考えることで脳が刺激されるようですよ。時間の経つのも忘れてハマってしまいそうですね。

脳活その3.ジクソーパズル

パズルは短期的記憶(新しい記憶)、長期的記憶(古い記憶)、集中力、情報の保持などを高めてくれます。アルツハイマーや外傷性脳損傷など脳疾患をお持ちの方でもパズルで脳活をすると認知機能の改善がみられるようです。

脳活その4.塗り絵

しばらく前に大人の塗り絵が流行しましたよね。塗り絵をすると普段はあまり使わない脳の神経細胞が刺激されるようです。たとえば、花の色は何にしようか花瓶は何色が良いかと考えますよね。脳で考えながら指を動かすことで脳に良い刺激が加わるようです。

脳活その5. 折り紙

折り紙も塗り絵同様、手先を使いながら様々なことを考えるので脳に良い刺激を与えます。また、子どもの頃はできたことでも加齢で忘れがちですが、思い出しながら折ることも脳の刺激になります。色を選んだり、何を折るのか考えたりするのも楽しくてワクワクしますよね。

脳活その6.料理を作る

料理も手を動かす、頭で考える脳活になります。また、料理を作ると五感(視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚)が刺激され脳に良い効果を与えるようです。男性にもぜひ、おすすめしたいですね。

脳活その7.運動する

最近では運動による脳への効果が注目されています。定期的な運動によって小さくなってしまった脳が大きくなるというのですから驚きです。おすすめの運動はウォーキングやジョギングなどの有酸素運動です。運動をすると血流が良くなり脳にたくさんの酸素や栄養が行き渡り、脳が活性化するのでしょう。

脳活その8.外出する

昨今のコロナ禍で外出の機会が減っていますよね。外出も運動の効果同様、脳に良い刺激が加わります。コロナが終息した暁にはお友達やご家族とピクニックにでも出かけたいですね。

脳活その9.新聞や本を読む

近年は、情報といえばスマホやパソコンから得ることが常識となっているようですが、新聞を読むことは自分で情報を選択する脳力を鍛えることになると脳科学者の茂木健一郎氏が説いています。また、本を音読することで脳の萎縮を抑制することも明らかにされているようです。

ここからは数人のグループでできる脳活を解説しています。

脳活その10.麻雀、トランプ、囲碁、将棋などのゲーム

これらのゲームはどれも指先をたくさん使うことで指先の末梢神経が刺激され脳細胞にも刺激を与えます。また、点数計算などのシステムもあり頻繁に計算をすることが脳の機能を活性化。どのゲームも対戦相手の心を読むので知識や経験だけではなく、臨機応変に脳を回転させなければなりません。その結果、脳が細胞分裂を繰り返し活性化します。

脳活その11.手遊び・指体操

手遊びと言うと、子どものころを思い出す方が多いことと思います。たとえば、「おちゃらかほい」「むすんでひらいて」なんかも懐かしいですよね。この手遊びも立派な脳活で指を絶え間なく動かすことで脳を刺激します。童心にかえってやってみましょう。

こちらの動画を参考にしてみてくださいね▼

【高齢者脳トレ体操】笑いが起きる!手拍子を使った脳トレ【介護予防】

脳活その12.ボードゲーム

ボードゲームとは人生ゲームのようなアナログのものです。たかがゲームと侮ってはいけません。勝つための戦略性や直感的思考が求められるため脳が刺激され、理論的思考やひらめき力が鍛えられるのだとか。しかも、ゲーム中は大きな声で笑うことができるので大喜利のセンスも磨かれるそうですよ。

また、脳活には次のようなことも含まれます。

脳活その13.生活習慣の見直し

◆睡眠を十分にとる
➡定期的な運動が脳の機能に良いことがわかりましたが、体を動かせば当然疲れるので睡眠時間の確保も大事ですよね。高齢者の脳を健康に保つためには6~8時間の睡眠が必要だとされています。

◆低栄養に気をつける
➡脳のエネルギーは唯一、糖質だとされていますが他の栄養素もしっかり摂り低栄養にならない食事を心がけましょう。

◆社会との関りを持つ
➡外出する機会が減ると社会とのコミュニケーションもとれなくなってしまいますよね。スマホやパソコンなどを使ってお友達とオンライン会話を楽しみましょう。

まとめ

ここまで、高齢者の脳機能を高めるための脳活13選を解説してきました。
脳活をして脳の認知機能が高まればこれまで苦手だった動作も積極的に行えるようになるかもしれません。また、脳の機能が上がると不安も軽減しますよね。そうなると、人との関りも楽しいものとなり笑顔も出てくるでしょう。ちなみに、怒りを感じたら反射的に行動せず、3~5秒一呼吸おくと良いそうですよ。脳の健康を維持するためにもぜひ、脳活を取り入れて充実した毎日をお過ごしくださいね!