なすと鶏肉のソテーでアンチエイジング

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アンチエイジングとは、加齢による体の老化を食事や運動、睡眠などの生活習慣を見直し、いつまでも若々しく生きていくことを目指そうといった意味合いがあります。
この記事では、食事面からアンチエイジングについて考えていきたいと思います。
アンチエイジング効果を得るには、生薬やクコ、ナツメなどを使った料理を思い浮かべますが、薬膳料理は身近な食材を使って、簡単に作ることができます。
スーパーで手に入るナスと鶏肉を使って、フライパン一つでできる簡単な薬膳料理のつくり方をお伝えします。

なすと鶏肉のソテー

材料(2人分)

●  小さめのナス4本、大きければ2本
●  鶏もも肉200g
●  青唐辛子6~7本(またはピーマン2個)
●  ニンニク2片
●  だし醤油(または、しょうゆと酒各小さじ1杯、塩と砂糖少々を混ぜたもの)、ラー油少々

下ごしらえ(2人分)

●  ナスは縦半分に切って、斜め切りにします。(ヘタや茶色くなった固い部分などは取り除いておきます)
●  青唐辛子は小口切りをして、電子レンジにかけておきます。
●  ニンニクはみじん切りにします。
●  鶏肉は食べやすい大きさに切ります。

作り方(2人分)

フライパンに鶏肉の皮目を下にして焼き、ニンニクとナスを入れ、弱火で蒸し煮します。
鶏肉の油だけでは足りない場合は、オリーブオイルをまわし掛けします。
火が通ったら青唐辛子を入れ、合わせた調味料を加えて混ぜ、味を全体にからめます。
小口切りした青唐辛子を取り分けておき、盛り付けた後、トッピングします。

できあがり(2人分)

なすと鶏肉のアンチエイジング効果について

ナスに含まれる美しい紫紺色は、ナスニンというアントシアニン系の色素によるものです。このナスニンには抗酸化作用があり、アンチエイジング効果が期待できます。
さらに、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病の予防にもなるので、調理の際は皮をむかず、水にもさらさないようにしましょう。
ナスに含まれる主な栄養素は、カリウム、クロロゲン酸、ナスニン、ビタミンB1、ビタミンCなどです。
ナスの旬は6月から9月ですが、体を冷やす作用があるので食べ過ぎに気をつけましょう。

鶏肉は消化吸収がよいので、虚弱体質の人にもおすすめです。
また、鶏肉は抗疲労物質であるイミダゾールジペプチドを多く含むほか、コラーゲンやビタミンA、B6、飽和脂肪酸なども含み、滋養強壮効果があります。

韓国の伝統料理、参鶏湯(サムゲタン)について

丸鶏の中にクリやナツメ、高麗人参、もち米などを詰めてスープで煮たものが参鶏湯(サムゲタン)ですが、韓国の伝統的な薬膳料理として知られています。

知っておきたい食材のピラミッド「デザイナーフーズ・ピラミッド」とは?

1980年にアメリカ国立がん研究所が、がん予防に効果があると考えられる約40種類の食品を、効果が期待できる順に上からピラミッド型に並べたものが「デザイナーフーズ・ピラミッド」表です。
今回使用したニンニク、ナス、青唐辛子(ピーマン)はいずれも上位にランクインしています。
ニンニクには、殺菌作用があるとともに、疲労回復効果や脳の活性化を促す働きもあります。その他にも生活習慣病全体の予防改善効果が期待されています。
青唐辛子にはビタミンCやカロテンが含まれ、身体の調子を調えてくれます。

まとめ

日本のスーパーでは、丸鶏はクリスマスなど以外では手に入りにくく、参鶏湯(サムゲタン)を作るには、食材をそろえるのにも大変です。
しかし、鶏肉とナス、ニンニクなどはスーパーでいつでも手に入ります。
身近な食材を使って炒め煮するだけで、疲労回復効果や生活習慣病の予防効果が得られ、免疫力もアップします。
身近な食材を使ってアンチエイジング効果が期待できる、簡単な薬膳料理にチャレンジしましょう。