
街を歩いていると、外国人とすれ違うことはもはや日常です。
色んな文化を感じることができる時代になりましいた。東京都新宿区には、なんと4万人以上の外国人が住んでおり、新宿区の全人口に占める外国人の割合は12%に上ります。
ある休日、たくさんの外国人とすれ違う商店街でふとこんなことを思いました。『日本で生活している外国人がこのまま年をとったら、日本の老人ホームに入るのかな?』と。
日本で暮らす外国人に老後の不安はある?

生まれは海外だけれど日本で生活していて、高齢になっていく外国人はたくさんいるはずです。もちろん外国人も高齢になったら介護が必要になります。高齢になっても、家族とともに自宅で生活できていれば良いですが、自宅にいられない方もいるでしょう。
『外国人だって高齢になって生活が不安になれば、老人ホームに入りたいはず。でも・・・入居できるの?』
なんとなくですが、外国人が老人ホームに入居しているイメージがありません。もしかしたら施設に入ることが難しいのでしょうか?
早速この疑問を調べてみて、以下のことがわかりました。
ぜひみなさんにも知って欲しい内容です。
日本で暮らす外国人の老後は日本の老人ホームに入れる?
結論として、外国人の方でも老人ホームへの入居は可能です!

日本に住所があり、3ヶ月以上日本で暮らす40歳以上の方であれば、介護保険の「介護保険被保険者」となります。
ですので、介護保険料を納めていれば老人ホームへの入居が可能です。
以前は、入国から1年以上経たないと、介護保険の被保険者に該当しませんでした。しかし、10年ほど前の住民基本台帳法の改正によって、住民基本台帳に登録されている在留期間が3ヶ月以上あれば該当することになったのです。
この改正により、住民票を作成し世帯として登録できるようになったため、日本に暮らす外国人も、介護保険に限らず、さまざまな行政サービスを受けられるようになりました。
入居時に気を付けなければならないことはある?

入居時の問題としてまずは、ほとんどの施設で入居の契約は日本語であるということです。つまり日本語力がある程度は必要となります。
また、施設の受け入れ体制の確認も大切です。全ての施設で入居が可能かというとそうではなく、中には難しい施設もあります。
さらに、これは日本人でも同じ事が言えるのですが、身元引受人が必要となります。緊急事に連絡が取れて、日本語を理解できる方が条件です。
入居費用の支払いに関しても銀行口座引き落としが主流ですので、日本の銀行口座を開設しておかなければなりません。支払いはクレジットカードでよろしく!とはなかなかいかないようです。
老人ホーム探しに何を優先したい?

外国人の方の施設探しで多い問い合わせが、同じ母国語を話せる介護職員のいる施設希望されるケースです。
この希望をあまり重要視すると、本当に望んでいる条件が後回しになってしまいかねません。母国語対応は『できれば』程度に押さえておくのが良いでしょう。
昨今は、翻訳機能が備わったネットサービスや家電もありますので、全くコミュニケーションが取れなくはありません。
もちろん会話がスムーズにできることに越した事はないのですが・・・。
まとめ

日本もグローバル化が進んでいるので、介護施設もそれに対応していかなくてはならない時代です。
実際、技能実習を終えて、日本の介護職員として働く目的を持って、海外からいらっしゃる方も増えてきています。
そして、日本で生活している外国人の方の老後の不安も、日本人と同じと言えるのではないでしょうか。
不安をひとりで抱え込まずに、お近くの福祉課窓口か老人ホーム紹介センターに相談してみてくださいね。