
収納や片付けと聞くと耳の痛い人もいるのではないでしょうか。
若い頃はキレイにこざっぱりとしていた部屋も、今はどこに何があるのか把握できてないなんていうこともありますよね。
でも、それって見えない収納をしているからではありませんか?年を取れば物忘れも多くなり探すのも億劫になりがちです。
もし、見える場所にモノがあれば探す手間も時間も省けます。
そこで、シニア世代だからこそおすすめしたい「簡単!6つの収納術で高齢者の快適なお部屋づくり」する技を伝授したいと思います。
収納とは
収納とは中に入れてしまって置くことを言います。あなたの家ではこんなことになっていませんか?
・玄関に履かない靴がたくさん置いてある
・階段の隅に本や新聞が積んである
・リビングにモノが散乱していてテレビのリモコンが見つからない
・食器棚や冷蔵庫の上にお菓子の箱や結婚式の引き出物が置かれている
・納戸をトイレットペーパーや洗剤などのストックが占領している
・たまった郵便物がテーブルの上に置きっぱなし

これは決して収納してあるとは言えませんね。では、これらを改善するにはどうしたら良いのでしょう。
収納を変えて人生の棚卸し

若い頃と比べて動くのも思い出すのも苦手になってきた今こそが、人生の棚卸しのチャンスです。これまでの収納は結婚当初に合わせた若い人目線ではありませんか?
若い頃は部屋をキレイに見せることにこだわり、何でもかんでも隠して見えない収納をしていたはずです。
しかし、子ども達も独立してシニアだけになった今は、モノが見えないと探すのにひと苦労ですよね。それがストレスとなってしまう人も少なくないようです。
また、モノを大切にした世代だからこそ「捨てられない」「モノがどんどん増えてたまっていく」等の悩みもあります。
思い立ったら吉日、ここで一発奮起して本当に大切なモノを見直し、何が必要で何が不要なモノなのか人生の棚卸ししてみませんか!
負担を減らす

年を取って体力も気力も衰えると、動きも鈍くなります。それなのによく使うものが2階や納戸にあると、取りに行くのも面倒ですよね。
また、重いモノを運ぶのは危険が伴います。掃除をするにしても、モノがきちんと収納されてないと、わざわざモノをどかすために腰を曲げなくてはならないでしょう。
高い位置に収納してあるモノを取るために、踏み台も用意しなくてはならないかもしれません。
シニア世代の怪我は自宅で起こることが多く、その原因はモノが片付いていない部屋にあります。若い頃はスッと手を伸ばせばできたことが、今はできなくなっているのです。
もし介護が必要になった場合や急な入院の際は、他人でも見つけやすくしたいものです。
使いたいモノが見える場所に収納されていれば、負担も大いに減らせるのではないでしょうか。
見える収納術

ハサミを使いたいのにどこにしまったのか思い出せない。
今日はピンクのブラウスを着たいのに探しても見つからない。
時間がかかりイライラしてしまいますよね。
イライラはストレスの原因となり暗い気分を招いてしまいます。
そんなストレスをなくしてくれるのが見える収納術です。
収納術1.名前を書いたラベルを貼る
①モノを分けて収納場所を決める
②よく使うものを一番使う場所に収納する
③名前を書いたラベルを張る
このように、よく使うもの使わないモノを分けモノの名前を書いてラベルを貼れば、一目で見つかります。
収納術2.重ねない
タンスの引き出しにティシャツなどの衣類を収納する際に重ねてしまうと、下にある服が見えません。上から見て一目でわかるように丸めて収納をすると探しやすくなります。
また、冷蔵庫や冷凍庫の中身も重ねてしまうと、探すのに時間がかかり冷蔵庫の中が温まってしまいますよね。できるだけ立てて保存するようにしましょう。
収納術3.吊るす・掛ける

最近ではクローゼットのある住宅がだいぶ普及されているので、衣服を吊るして収納することができますよね。
また、おたまやフライパン返しなどのキッチン用品も引き出しに収納すると、取り出しにくいので調理場の目の前に吊るすとグッと便利になります。
お風呂で使うシャンプーやボディーソープなどは、直に置くと底がぬめってしまうので、タオル掛けにラックを引っ掛け収納すると清潔に保てます。
(吊るす・掛ける収納グッズは100均などで売られているので手軽に試せます)
収納術4.無理のない動作
食器棚からお皿を、押し入れから布団を、床下収納から醤油を、これらの出し入れは腕を上げたり腰をかがめたりと姿勢に負担がかかる動作です。
シニアは立ち姿勢で目の高さから腰のあたりまでに収納してあると、無理がない動作で負担が減ります。

収納術5.動線を意識する
動線というのは部屋の中を人が移動する経路のこと言います。
たとえば、掃除機をかける場合、掃除を最初にする場所に掃除機を収納するのではなく、掃除の最終地点に収納できるようにします。
そしてまた次に掃除機をかけるときは、前回の最初地点に収納するといった方法です。
他には、出かけるときに決まって持ち出す鍵や帽子などは、玄関に収納しておくと忘れ物も防げて便利ですよね。動線はなるべく短くすることで無駄な動きも少なくなります。
収納術6.収納用品を変える・追加する
もし、今ある収納が使いにくいものなら、収納を変えるか追加するのもひとつの方法です。
何も立派なものを買う必要はなく、使いやすい小型で場所を取らない収納用品がおすすめです。
持ち運びできるキャスター付きのワゴンがあると、リビングやダイニングに移動する際に便利です。
まとめ
シニア世代だからこそおすすめしてきた「簡単!6つの収納術で高齢者の快適なお部屋づくり」いかがでしたか?少しは改善できる希望が見えてきたのではないでしょうか。
だからと言って、ここまでお伝えしてきた収納術が絶対ではありません。簡単に言ってしまえば自分の使いたいモノは自分が見つけやすい場所に収納すればOKなのです。

リビングで過ごす時間が長ければリビングによく使うものを収納する、ベッドで休んでいる時間が長くなったらベッドの傍に収納すれば良いのです。
日頃、使うものを見えやすい場所に収納すればイライラやストレスも減ります。イライラやストレスが減れば毎日が楽しく過ごせるでしょう。
あなたの使いやすい収納術でハッピーな老後をお過ごしくださいね!